なぜ説明文を取り上げたのか。
それは、私たちを含めて子どもたちが社会に出て仕事で目にする情報のほとんどは、説明文だからです。ネット情報を含めてです。
しかも、情報社会では、次の能力が求められます。
限られた時間で内容を的確に理解する能力
つまり、限られた時間で説明文の内容を的確に理解する能力は、子どもたちの将来の生活を左右しかねない極めて重要なものだということなのです。
今回、学習指導要領の改訂によって「資質・能力」が強調されています。
「資質・能力」の肝は、「汎用性」と「スキル」です。
例えば、「ありの行列」(3年生)で学習したことが、4年生、5年生での説明文で生かされなければならないはずなのです。
しかし、現実はそうではありません。
つまり、「汎用性」のない説明文の授業が続けられているのです。
「汎用性」のある授業にするためには、「読解スキル」という発想が有効です。
例えば、「題名」を読解するスキルで指導することで、他の教材でも活用できます。
スキルですから、繰り返し使うことで「速く」「正確に」読解できるようになります。
教師も子どもも読解力がついたおkとを実感することになります。
従来、日本の国語授業の課題とされてきた「教材主義」からどのように授業を改善するのかの一つの方向性として「読解スキル」があると考えています。
さらに、「読解スキル」は、全国学力・学習状況調査(以下、全国学調)にも対応できます。
全国学調(小国)は、約20ページにもわたる分量です。それを45分間で解かなければなりません。しかも、出題される内容は、「初見」の文章ばかりです。
現場では、どのように授業改善すればよいのか明確な答えが得られず苦悩しています。
「読解スキル7」は、小学校1年生からの授業改善のイメージが明確になります。
全国行脚でも大変好評をいただいています。